こんにちは、画家のサンです。
今日は、これから絵を描いていきたい方や、
アートに興味も持ち始めた方へ、
アートの知識をシェアしたいと思います。
この記事では
- アートという言葉の意味
- イラストという言葉の意味
- ファインアートという言葉の意味
をお伝えします。
アート、イラスト、デザイン、絵画、、、
よく耳にする単語です。
どれも似ていて、違いがわかるようなわからないような、、
特に、アートとイラスト。一体何が違うのでしょうか？
結論から言うと。。
アートとは、芸術全般を表す言葉。「芸術」の英語訳。
イラストは、商業利用される図像のこと。そこから派生して、原画そのものを示すこともある。
です。
アート（ART）とは
芸術全部を意味します。
日本語で「芸術」を意味する英語です。
（実は歴史的には、江戸時代にARTと言う英語が入ってきた時に、当てはまる日本語がなかったので、
新しく「芸術」と言う言葉が作られました。元々日本にはなかった言葉でした。）
つまり、イラストも油絵も水彩画もアートです。
彫刻もインスタレーションもアートです。
アートという言葉は広く芸術全般を意味する言葉になります。
ここで１つ疑問があると思います。
「でも絵ってイラストの絵と、アートの絵とあるような。。それはどう違うの？」
はい。そうですよね。
そのためにもまずは「イラスト」とは何かを先に説明します。
イラストとは
「主に商業利用される図像のこと。そこから派生した原画そのものを示すこともある。」
です。
使用目的があり、商業利用される絵です。
伝えたいことを説明するために使われる絵や、商品を飾るための絵のことを指します。
例えば、
商品パッケージや広告に添えられる絵、小説の挿絵、本の表紙、
Tシャツに描かれた絵、雑貨のワンポイントの絵、医学書の人体の絵など、
何かを説明したり、商品に添えられる絵です。
何かに使われる絵、図像として使われるというのがイラストです。
何かに使われている図像がイラストなのであれば、、、
例えばゴッホのひまわりの絵があしらわれたTシャツ。その図像そのものは、「イラスト」と言えます。
ゴッホのひまわりの絵そのものは美術作品ですが、その図像をTシャツにしたとすると、
そのTシャツの図像自体は「イラスト」である。ということです。
少しややこしいですが、イラストとは何かに使用される図像を示す言葉になります。
絵のジャンルの１つとして扱われてもいますが、言葉の意味は何かに使用される図像ということなんですね。
そして、そこから派生して、その何かに使われるための絵の原画そのものを「イラスト」と呼ぶこともあります。（ジャンルも１つとして）
例えば、イラストレーターさんが依頼仕事で描く絵と同じタッチの絵を、何かに使用するのではなく、そのまま原画を展示販売する。というときも、その絵を「イラスト」と呼ぶことがあります。
ここでは、イラストレーターさんが描く絵は「イラスト」だから。という意味合いが強いです。
さてここで、先ほどの疑問で「アートの絵とイラストの絵とあると思うけど、、どう違うの。」と思ったと思います。
アートは芸術全般を示すのですが、アートの絵は「ファインアート（純粋美術）」という言葉が当てはまります。
ファインアート（純粋美術）とは
イラストと違って何かに使用される図像ではなく作品そのものを指します。
「何かに使用される」ものではないということです。
（ちなみに、ファインアートは絵だけでなく彫刻などの立体作品等も含みます。）
平たく、観賞用の絵ということで、絵画、美術作品となります。
とてもややこしいですが、なんとなくご理解いただけたでしょうか。
言葉が含む意味は、幅広くて似ていますね。
近年はさらに用語の分類が曖昧になってきていますし、
新しい言葉も増えていきます。
アートの世界は広くて奥深くて面白いなと私は思います。
これからも奥深いアートの世界を一緒に楽しみましょう。
それでは！
