こんにちは、画家のサンです。
「絵を描きたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」
「下書き?スケッチ?いきなり絵筆を持っていいの?」
「どこから描き始めたらいいのかわからないなぁ」
「絵を描く手順って?」
と、絵を描きたいけれど、いざ描こうとすると、
どこから描き始めたらいいのか分からなくなった。。とお悩みの方も
おられると思います。
そこで、この記事では、
実例を交えつつ、絵を描く手順をご紹介します。
その前に、、、
そもそも、絵の描き方に正解はありません。
![](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/photo-output-4-1024x513.jpg)
いきなり正解がない、だなんて言われたら、困ってしまいますよね。
ですが、一般的に
「こういう手順で描くと、描きやすいよ。」
「この手順だと、効率がいいよ」
というものはあります。
それは絵の先人たちの力のおかげで確立された手法です。
それを知って、そこから自分のやりやすい方法や、オリジナルの手法で
描いていくといいかなと思います。
また、実際の制作では、実は手順通りにいかないことも多々あります。
描く手順が完璧で、描いた部分の失敗もなく、効率よく描けると理想的でいいですが、、
実際の制作は、3歩進んで2歩下がる。ような場面も多いです。
描いていると、
「やっぱりここを描き直そう。」
「ここをもっと良くしよう。」
「失敗を見つけてしまった。。」
といったことは制作中に良くあります。
手順の1つ前に戻ったり、1つ先へ進めたり、その場その場で臨機応変に描くことも多いです。
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/遠くのものから描く-768x1024.jpg)
他の作家さんでは、
「何を描くか決めて、あらかじめ計画してから描く。途中で絵を変えたりしない。」
という方もいます。
絵の描き方は、一般的な手順はあっても、
作家によって色々な手順がありますね。
というわけで、絵を描く手順をこれからご紹介するのですが、
「絶対こう描かなくてはいけない。」
というわけではないことを、あらかじめ知っておいてくださいね。
その上で、私も実際に使っている手順をご紹介します。
デッサンを下敷きにした絵の描き方です。
デッサンという確立された手法を使っているので、
初心者の方も描きやすい手順です。
初心者向け!絵の描き方(手順)
1 構想、スケッチ
2 下書き
3 下塗り
4 明暗を描く
5 細部を描く
6 全体をチェックする
7 完成
1 構想、スケッチ
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/構想-768x1024.jpg)
まずは、スケッチブックやノート、コピー用紙などに、
鉛筆で、どんな絵を描こうか構想しながらスケッチをします。
描きながら、どんな絵を描きたいかイメージを膨らませて、
何度もスケッチを描いて、構想を固めていきます。
この時、描いたものを消さずに、どんどん次の紙に描いてください。
スケッチの絵が残るようにしておきます。
なぜならあとで、「あの時のスケッチの感じで描きたい」と思った時に、
見返すことができるからです。
(描いていて、絵の方向性がわからなくなった時に、見返したくなります。)
2 下書き
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/下書き.jpg)
さて、スケッチでイメージを固めたら、
キャンバスに下書きをしていきます。
この時、あまり鉛筆の線を濃くしないことがコツです。
下書きが終わったら、練りゴムで線を薄くしておきましょう。
アクリル絵の具は透明色を主に使うので、鉛筆の線が消えにくいです。
(私は絵の具で描きながら、鉛筆の線を消しています。)
3 下塗り
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/下塗り-768x1024.jpg)
どんな絵を描くのかにもよりますが、全体を下塗りします。
ベースの色を入れると、絵の全体の配色のバランスも確認できます。
この時、うっすら下書きの線が見えていて大丈夫です。
下書きの線は、次の手順で描いていくのに必要なので、
見えている方がいいです
4 明暗を描く
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/明暗を描く-768x1024.jpg)
ここからが絵を描いている!という感じの工程になります。
下書きを確認しつつ、風景のパーツの明暗をつけていきます。
基本的に、遠くにあるものから描きます。
例えば、空、山、遠くの木などの遠景ですね。
次に、主役となる部分を描きます。
手前あるものは後で描きます。
5 細部を描く
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/細部を描く-768x1024.jpg)
全体の明暗を描いたら、細部を描いていきます。
細かな装飾、床に落ちる影、手前にあるもの。
など、細部を描き込みすると、
絵もグッと質が上がって、見応えが出てきます。
6 全体をチェックする
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/全体を見てチェック-768x1024.jpg)
細部が描けたら、一旦絵から離れて、全体を見ます。
最初の構想でイメージした絵になっているかな?
描き忘れはないかな?
失敗しているところはないかな?
など全体を見て気になるところをチェックします。
見つけたら、描き足していきます。
7 完成
![初心者向け!絵の描き方(手順)](https://mitsumataart.com/wp-content/uploads/2023/06/完成-863x1024.jpg)
全体をチェックし終えたら、これで完成です。
お疲れ様でした。
さて、絵を描く手順は分かりましたでしょうか?
この手順は、デッサンとほぼ同じです。
デッサンも、
形をとる、全体を塗り分ける、明暗を描く、細部を描く、全体を見る
の手順です。
アクリル絵の具で絵を描くときも、この手順が使えます。
ぜひ一度描いてみて、そこから自分の描きやすい方法にアレンジしてみてくださいね。
また、絵について知りたいこと、相談、質問などありましたら、メールでお送りください。
それでは