初心者向け!絵の描き方(絵を描く手順)

初心者向け!絵の描き方(手順)

こんにちは、画家のサンです。

「絵を描きたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」

「下書き?スケッチ?いきなり絵筆を持っていいの?」

「どこから描き始めたらいいのかわからないなぁ」

「絵を描く手順って?」

と、絵を描きたいけれど、いざ描こうとすると、

どこから描き始めたらいいのか分からなくなった。。とお悩みの方も

おられると思います。

そこで、この記事では、

実例を交えつつ、絵を描く手順をご紹介します。

その前に、、、

目次

そもそも、絵の描き方に正解はありません。

いきなり正解がない、だなんて言われたら、困ってしまいますよね。

ですが、一般的に

「こういう手順で描くと、描きやすいよ。」

「この手順だと、効率がいいよ」

というものはあります。

それは絵の先人たちの力のおかげで確立された手法です。

それを知って、そこから自分のやりやすい方法や、オリジナルの手法で

描いていくといいかなと思います。

また、実際の制作では、実は手順通りにいかないことも多々あります。

描く手順が完璧で、描いた部分の失敗もなく、効率よく描けると理想的でいいですが、、

実際の制作は、3歩進んで2歩下がる。ような場面も多いです。

描いていると、

「やっぱりここを描き直そう。」

「ここをもっと良くしよう。」

「失敗を見つけてしまった。。」

といったことは制作中に良くあります。

手順の1つ前に戻ったり、1つ先へ進めたり、その場その場で臨機応変に描くことも多いです。

初心者向け!絵の描き方(手順)

他の作家さんでは、

「何を描くか決めて、あらかじめ計画してから描く。途中で絵を変えたりしない。」

という方もいます。

絵の描き方は、一般的な手順はあっても、

作家によって色々な手順がありますね。

というわけで、絵を描く手順をこれからご紹介するのですが、

「絶対こう描かなくてはいけない。」

というわけではないことを、あらかじめ知っておいてくださいね。

その上で、私も実際に使っている手順をご紹介します。

デッサンを下敷きにした絵の描き方です。

デッサンという確立された手法を使っているので、

初心者の方も描きやすい手順です。

初心者向け!絵の描き方(手順)

1 構想、スケッチ
2 下書き 
3 下塗り 
4 明暗を描く
5 細部を描く
6 全体をチェックする
7 完成

1 構想、スケッチ

初心者向け!絵の描き方(手順)

まずは、スケッチブックやノート、コピー用紙などに、

鉛筆で、どんな絵を描こうか構想しながらスケッチをします。

描きながら、どんな絵を描きたいかイメージを膨らませて、

何度もスケッチを描いて、構想を固めていきます。

この時、描いたものを消さずに、どんどん次の紙に描いてください。

スケッチの絵が残るようにしておきます。

なぜならあとで、「あの時のスケッチの感じで描きたい」と思った時に、

見返すことができるからです。

(描いていて、絵の方向性がわからなくなった時に、見返したくなります。)

2 下書き 

初心者向け!絵の描き方(手順)

さて、スケッチでイメージを固めたら、

キャンバスに下書きをしていきます。

この時、あまり鉛筆の線を濃くしないことがコツです。

下書きが終わったら、練りゴムで線を薄くしておきましょう。

アクリル絵の具は透明色を主に使うので、鉛筆の線が消えにくいです。

(私は絵の具で描きながら、鉛筆の線を消しています。)

3 下塗り 

初心者向け!絵の描き方(手順)

どんな絵を描くのかにもよりますが、全体を下塗りします。

ベースの色を入れると、絵の全体の配色のバランスも確認できます。

この時、うっすら下書きの線が見えていて大丈夫です。

下書きの線は、次の手順で描いていくのに必要なので、

見えている方がいいです

4 明暗を描く

初心者向け!絵の描き方(手順)

ここからが絵を描いている!という感じの工程になります。

下書きを確認しつつ、風景のパーツの明暗をつけていきます。

基本的に、遠くにあるものから描きます。

例えば、空、山、遠くの木などの遠景ですね。

次に、主役となる部分を描きます。

手前あるものは後で描きます。

5 細部を描く

初心者向け!絵の描き方(手順)

全体の明暗を描いたら、細部を描いていきます。

細かな装飾、床に落ちる影、手前にあるもの。

など、細部を描き込みすると、

絵もグッと質が上がって、見応えが出てきます。

6 全体をチェックする

初心者向け!絵の描き方(手順)

細部が描けたら、一旦絵から離れて、全体を見ます。

最初の構想でイメージした絵になっているかな

描き忘れはないかな?

失敗しているところはないかな?

など全体を見て気になるところをチェックします。

見つけたら、描き足していきます。

7 完成

初心者向け!絵の描き方(手順)

全体をチェックし終えたら、これで完成です。

お疲れ様でした。

さて、絵を描く手順は分かりましたでしょうか?

この手順は、デッサンとほぼ同じです。

デッサンも、

形をとる、全体を塗り分ける、明暗を描く、細部を描く、全体を見る

の手順です。

アクリル絵の具で絵を描くときも、この手順が使えます。

ぜひ一度描いてみて、そこから自分の描きやすい方法にアレンジしてみてくださいね。

また、絵について知りたいこと、相談、質問などありましたら、メールでお送りください。

それでは

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この記事を書いた人

サンのアバター サン 画家

画家。(アクリル画。モチーフは主に植物と風景)ギャラリー様や百貨店様での展示販売、ネット通販、レンタルなど。
台湾でアーティストインレジデンスに参加。
高槻阪急(百貨店様)にて個展。
UNKNOWN ASIA2022でレビュワー賞受賞。

みつまたアートでは、これまで得た経験と技術で、絵が描きたい方、上手くなりたい方に向けてアクリル絵の具による花や風景の描き方を教えている。

絵と花と風景と、豆と野菜が好き。脂質とホラーと寒いのが苦手。

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