グラデーションの描き方

グラデーションの描き方
グラデーション

こんにちは。画家のサンです。

これからアクリル絵の具で絵を描きたい方に向けて、
基本的な絵の知識をシェアしたいと思います。

今回は、「グラデーションの描き方」です。

「グラデーションってどうやったら描けるんだろう?」
「うまく描くコツは?」
「グラデーションの種類は?」
など、
「グラデーションを描けるようになりたい!」という願望を叶える
お手伝いをしたいと思います。

ぜひ練習して、技術を身につけてくださいね。

目次

グラデーションとは?

グラデーション(gradation)
1つの画面で色や明暗、テクスチャーなどが段階的に連続して変化すること。階調。

Wikipedia、用語集などから抜粋

という意味があります。
色や明暗だけでなくテクスチャー(素材感)の変化も含みます。

グラデーションの実際例としては、虹や夕暮れの空などです。

グラデーションの描き方

さて、基本的な2色のグラデーションの書き方をご紹介します。

動画で見る(ショート動画です)

1 使う色と筆は予め用意しておく

グラデーションの描き方

2色のグラデーションなので、色を2色、筆を2本用意します。

それぞれの色が混ざらないように分けておきます。筆も使い分けます。
ここでは、Aの色、Bの色、Aの筆、Bの筆 としておきます。

筆は、同じようなサイズのもの2本をご用意ください。(平筆を使います)

使う色は多めに作ります。(少し余るかなと思うくらい)
この時、グラデーションメディウムまたはリターダーを混ぜておくと描きやすいです。
それによって色がぼかしやすかったり、絵の具の乾きを遅らせる効果があります。

2 Aの色を塗る

グラデーションの描き方

Aの色をAの筆で均一に塗ります。色の変化させるポイント(ぼかすところ)より少しはみ出す位置まで塗ります。

3 Bの色を塗る

グラデーションの描き方

次に、Aの色が乾かないうちに、Bの色をBの筆で反対側から塗っていきます。

グラデーションの描き方


色の変化をさせるポイント(ぼかし)まできたらそのままAの色をぼかしながら塗ります。
この時、一方通行で筆を動かしてください。ぼかし始めたら戻らないようにするのがポイントです。

4 完成 

グラデーションの描き方
アクリル絵の具

はい。これで完成です!
シンプルな2色のグラデーションが出来上がりました。
最初は慣れないと思いますが、何度も練習するとできるようになります。
好きな色を使って、グラデーション技術をマスターしてくださいね。

グラデーションの種類

さて、グラデーションにも様々な種類があります。
色だけでなく濃淡で描く場合や、質感のある表現など。
あなたの描きたい表現に合ったものを使ってみてくださいね。

濃淡

2色ではなく1色のみ。水の量を調節して濃淡を表現しているグラデーション


筆跡を残したグラデーション
丸筆でポツポツと点をうって、階調の変化をつけます。


質感のグラデーション
滑らかな質感からゴツゴツとした質感へと変化していくグラデーションです。
質感を作るには、絵の具にテクスチャー系のメディウムを混ぜて使います。


さてグラデーションと言ってもいろんなものがありますね。
描けるようになると表現の幅も広がって、より絵を描くのが楽しくなります。
ぜひ参考にして、真似て描いてみて下さい。

ではまた

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この記事を書いた人

サンのアバター サン 画家

画家。(アクリル画。モチーフは主に植物と風景)ギャラリー様や百貨店様での展示販売、ネット通販、レンタルなど。
台湾でアーティストインレジデンスに参加。
高槻阪急(百貨店様)にて個展。
UNKNOWN ASIA2022でレビュワー賞受賞。

みつまたアートでは、これまで得た経験と技術で、絵が描きたい方、上手くなりたい方に向けてアクリル絵の具による花や風景の描き方を教えている。

絵と花と風景と、豆と野菜が好き。脂質とホラーと寒いのが苦手。

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