(アクリル絵の具で描く)キラキラ輝く夏の海の描き方

こんにちは、サンです。

海は、絵を描く方なら、一度は描きたい題材ですね。

「でも海ってどうやって描くのだろう」

「空、雲、波、波打ち際、わかるようでわからない」

と初心者の方は思うのではないでしょうか。

そこで

今回は、「アクリル絵の具で描く、キラキラと輝く夏の海の描き方」をご紹介します。

入道雲が流れる青い空と


キラキラと輝く波、そして砂浜のある風景画です。

初心者の方でも描ける内容なので、

ぜひ最後まで読んで

動画も見て

真似して描いてみてください。

目次

キラキラと輝く夏の海の描き方

使う絵の具はこちら

フタロブルー
フタログリーン
チタニウムホワイト
イエローオーカー
バットオレンジ(またはカドミウムオレンジ)

です。

※手持ちの絵の具で描きたい方は、似た色をご用意ください。

使えるかわからない場合は、メール相談してください。

1 空のグラデーションを描く

絵全体を下塗りしていきます。

予め、下書きをしています。

水平線の位置や砂浜の部分はどこかなどのアタリを描いています。)

水を含ませた刷毛で、画面を湿らせておきます。これは、グラデーションを描きやすくするためです。

フタロブルーとチタニウムホワイトを混ぜた絵の具で、青空を塗っていきます。

色の境目まできたら、

色を変えます。

今度は下から上へと薄いブルーを塗っていきます。

注釈 薄いブルー(フタロブルー+チタニウムホワイト多め)

水平線をまっすぐ描いて、上に向かって塗っていきます。

境目の色をぼかしながら上に向かって描いていきます。

グラデーションを描くコツは一気に描かずに、

何度も塗り重ねて描くと、焦らず落ち着いて描けます。

2 海のグラデーションを描く

空のグラデーションが描けたら、次に、海のグラデーションを描いていきます。

注釈 海の色(フタログリーン+フタロブルー+チタニウムホワイト。

空の色より少し緑がかった色(エメラルドグリーンに近い)です。)

水平線から手前(砂浜との境目)に向かって、

少し明るくなっていくグラデーションを描きます。

つまり、手前に行くほどホワイトを多めに混ぜて描いていきます。

水に濡れた砂浜のラインは、より明るく描きます。

3 砂浜を描く

砂浜の色はイエローオーカーを主に使います。

イエローオーカーに少しフタログリーンを混ぜ、白で明るくした絵の具を塗っていきます。

だんだん白を足して、手前が明るくなるようにします。

波打ち際まで描いたら、さらに手前の砂浜を描きます。

色もホワイトを足して明るくした色で描きます。

波打ち際もぼかしています。

これで空、海、砂浜の下塗りが終わりました。

4 雲の形を描く

次に、雲を描いていきます。

まずは雲の形をとります。

チタニウムホワイトにフタロブルーを少し混ぜた色を使って

モクモクした入道雲と、流れる雲の形を描きたいと思います。

雲は不定形ですので、これが絶対正解という形はありません。

ですので、入道雲らしいモクモクした感じを意識して描いてみてください。

概ね三角形のシルエットを意識すると描きやすいかなと思います。

そして流れる雲の形も描いていきます。

自然な感じで描いていきましょう。

周りに薄い雲を散らして入れると、より自然な空になります。

5 雲の影を描く

では、入道雲を描き込みます。


筆を少し小さいものに変えて、雲の影を描いていきます。

雲の影は、暗いところはしっかり暗くすることと、影の色を少しブルー寄りにすることです。

注釈 雲の影の色 (フタロブルー+バットオレンジ+チタニウムホワイト)

光は上から下に来ている設定ですので、その反対側に影を入れていきます。

雲を描くときは、

「もこもこしたものを描いている」と意識しながら描きます。

テクニックだけで描くだけでなく、

心の中で、「雲になれ」と思いながら描く

描けるようになります。

私も念じながら描いています。

6 波の形を描く

次に、海の部分を描いていきます。

フタロブルーとフタログリーン、チタニウムホワイトを混ぜて薄いブルーグリーンをつくります。

海の色より明るい色にします。この色で波を描いていきます。

水平線に近ところは、平行に、直線ではなく波線にしながら、波を描いていきます。

筆を立てて、自然な揺らぎを作りながら描いてください。

その線が描けたら、今度は、少し大きめに波形を描いていきます。

自然な感じに見えるように意識してみてください。

波の幅は、水平線から手前に向かって大きくなります。

波線の幅が太いところも作ります。面で光が当たっているという部分です。

そして、海と砂浜の境目は波が立つので白くします。

波打ち際も描きます。これは、砂に被さった波が終わるところです。

7 砂浜に被る波を描く

今度は砂浜にかぶる波の描きます。

筆を綺麗に洗ってから、チタニウムホワイトをとって波打ち際を白くしていきます。

この時、チョンチョンチョンと描いて、ぶくぶくの泡を表現します。

波打ち際は、波が来ている方向性に合わせて、たてに線を入れます。

チョンチョンと細かな波も描いて、白くしていきます。

また、

波打ち際の厚み、波の厚みの部分も描いていきます

8 波の明暗を描く

色は、チタニウムホワイトとフタログリーンを使います。

波打ち際は白いので、白さを強調して描きます。

手前の波は太く、だんだん奥に行くにつれて細くして遠近を表現します。

大まかな波が描けたら、間に細かな波も描きます。

奥に行くほど細かな波を多く描きます。

次にシャバシャバに溶いた

フタロブルー+フタログリーン+チタニウムホワイトで影を描きます。

(影なので海の色より少し濃いめにして、水の量は多く、シャバシャバの状態にします。)

白い波と波の間を、少し暗くするように描きます。薄く描きます。

もし、描いていて暗くしすぎたなーと感じたら、

修正してください。下塗りで使ったような海の色に戻すなどして、調整してみてください。

9 光の粒を描く

波に光の粒を描いていきます。

細い丸筆で、色は、チタニウムホワイトを使います。

点々を描くような感じでキラキラの光の粒を描きます。

広範囲に、波が立つところ(波の線の上)に点を描いてください。

手前に行くほど点から線、面と光の範囲を少し広げながら描きます。

これも、白い波に沿って描いていきます。

波と砂浜の境目は波が立つところです。

ワシャワシャッと波が被さっているので、ワシャワシャッと描いていきます。

そして波打ち際(砂浜との境目)は、波がかぶさって流れていく、というイメージを持って描いていきます。

際は、細かな波を点を打つように描いていきます。波の厚みも意識して描きます。

10 全体を仕上げる

全体を見て、気になるところを書いていきます。

集中して描いていると、目が固まってしまって、全体のバランスを見れなくなることもあります。

なので、少し画面から目を離して、離れてみてみます。

そうすることで、全体を見渡せて気になるところも見えてきます。

さて全体を見て仕上げたら、

完成です!

お疲れ様でした。

夏の海の描き方は分かりましたでしょうか?

何度も動画を見返しながら、真似して書いてください。

何かわからないところがありましたら、ぜひメールで相談してください。

夏は好きですか?

今回は、夏に描きたい海の絵でした。

ピカピカの光と、高い青空、入道雲。

ひまわり、朝顔、南国の花たち。

夏は、ワクワクするモチーフがたくさんありますね。

絵描き心が疼きます。

その中でもやっぱり海は外せません。夏といえば海と言っても過言ではありません。

キラキラ輝く水面も波も飽きずに見ていられます。

ずっと眺めていると、もやもやした心も洗ってくれる気がします。

ちなみに私は海の中に入ることは、ほとんどないのですが、

(コンタクトを海に落としたことが幾度とあって、海に潜るのはほぼ諦めてます。

度が入ったゴーグルとかあるのでしょうか?

メガネやコンタクトの方は海に潜る時に

どうしてるのか気になります。)

でも遠くの海を眺めたり、フェリーなどの船に乗るのは好きです。

(夜行船に乗って、九州まで行ったことがあります。とても楽しかったです)

雑談はこの辺にして、、

それでは

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この記事を書いた人

サンのアバター サン 画家

画家。(アクリル画。モチーフは主に植物と風景)ギャラリー様や百貨店様での展示販売、ネット通販、レンタルなど。
台湾でアーティストインレジデンスに参加。
高槻阪急(百貨店様)にて個展。
UNKNOWN ASIA2022でレビュワー賞受賞。

みつまたアートでは、これまで得た経験と技術で、絵が描きたい方、上手くなりたい方に向けてアクリル絵の具による花や風景の描き方を教えている。

絵と花と風景と、豆と野菜が好き。脂質とホラーと寒いのが苦手。

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