こんにちは。画家のサンです。
アクリル絵の具の水の量は、意外と難しいですよね。
どのくらい加えると、どうなるのか?
感覚で何となく水の量を入れている方も多いと思います。
そこで、
水の量で絵の具がどんな感じになるのか、違いを見ていただけたらと思います。
あなたのこれからの制作に活用してみてください。
動画で知りたい方はこちらからご覧ください。↓
アクリル絵の具の水の量の違い
水なし
水を加えずに、チューブから出しまままの状態で描いてみます。
(筆は、水で湿らせています。)
水なしの絵の具で描くと、
ドライな質感になります。
絵の具の伸びもあまりありません。
紙のざらっとした質感を引き受けて、絵の具は伸びずにざらっとした感じになりました。
長い線も、絵の具の伸びはなく、かすれていきます。
ドライな質感がはっきり表現されています。
発色もチューブそのままの色になります。
力強いドライな質感で描きたいときに使えますね。
水の量 20〜30%
水なしの時と比べると、絵の具の伸びが良いです。
長い線を描くと、かすれながら伸びていきます。
油絵の具のような質感があります。
こってりした感じで描きたいなら、このくらいの水の量で描くのが良いです。
水の量 50%ほど
標準的な水の量ですね。
発色も、伸びも、描き心地も良いです。
塗った時のムラも少ないです。
絵の具の伸びもよいので、長い線も描きやすいです。
この辺りの水の量が、アクリル絵の具では扱いやすいと感じました。
水の量 80〜100%
絵の具に対して水が多いので、
溶いた状態の絵の具は、水っぽくサラサラとしています。
描いてみると透明感があります。
支持体の紙は立てかけているのですが、
この状態で描くと、垂れてきそうな感じがしました。
(実際は、垂れずに描くことができました。)
絵の具の色が薄く、下の紙の色が透けて見えます。
透明水彩絵の具のような質感で描くことができました。
アクリル絵の具で、透明水彩画のように描きたい場合は、
この80〜100%の水の量で描くと良いです。
まとめ
さて、アクリル絵の具の水の量の違い、いかがでしたでしょうか。
大雑把に、
水の量が少ないと油絵的な表現に、
水の量が多いと透明水彩画のような表現に近くなります。
これらを試してみて、あなたの扱いやすい水の量で描くのも良いですし、
やりたい表現から水の量を使い分けるのもいいですね。
ぜひこの記事を参考にして、あなたの制作に活用してください。
何か疑問や質問、お悩みなどありましたら、メールをお送りください。
ではまた。