こんにちは、みつまたアートを運営している画家のサンです。
これからアナログで絵を描きたい方に向けて、
基本的な絵の知識をシェアしたいと思います。
今回は、「アクリル絵の具のチューブは、ココをチェック」です。
画材屋さんに行くと、
たくさんの色のチューブが売られていますね。
基本色も珍しい色も、とにかくたくさんの色があって
一見すると同じ色に見えるものもあります。
アクリル絵の具のチューブは、どこを見ておくと良いのでしょうか?
買って失敗だったなー、といったことを
少なくするためにも、
ぜひこの記事で知って、活用してください。
アクリル絵の具のチューブは、ここをチェック
「パッケージの詳細情報」
です!
さてこちらの画像を見てください。(ホルベインさんのアクリル絵の具です)
チューブのパッケージには、このように、色についての詳細情報が載っています。
ここをチェックしましょう。
見るポイントは3つ
・価格ランク
・透明度
・耐光性
(合わせて顔料名も見ておくと他社メーカーさんに変えたときに参考になります。
同じ顔料が使われていて、商品名が違う場合があるからです。)
価格ランク
絵の具のチューブには、それぞれ価格のランクがあります。
価格ランクが高いものは、それでしか表現できない色や、原材料が高価であったりしますので、
制作したい絵のイメージや、絵にかけられる費用と相談すると良いです。
大量に使用する場合は安価な色を選び、ここぞというところに高価な絵の具を使うなど、
制作するのに負担になりすぎないように価格ランクをチェックしておきましょう。
ホルベインさんの価格ランクは(A〜Dです。Dが高価なものになります。)
例えば、高価なコバルトブルーはここぞというところに。似た色のウルトラマリンブルーは通常の制作に使うなどです。
透明度
透明アクリル絵の具には、透明度が高いものと、不透明なものがあります。
透明度にランクがある、ということです。
一見すると同じ色に見えるものも、この透明度のランクが違っていたりします。
同じ色でも、透明なものは下の色が透けやすいので、
チューブを買う時や制作する時に使い分けると良いです。
例として、白色では、ジンクホワイト(透明)、チタニウムホワイト(不透明)があります。
どちらも白色ですが、透明度が違っています。
(ホルベインさんの絵の具の透明度は4段階で表示されています。)
耐光性
これは、日光に対して色の強さのランクです。
耐光性が低い色は、日光による経年劣化で色が飛びやすいです。(明るい黄色など)
かといって耐光性が低くても、その色を使いたい時もあります。
ですので、
耐光性が低い色は、絵を完成させ乾かした後、
UVカットのワニスを塗布したり、
UVカットのアクリル板の額に入れて直射日光が当たらないところに飾るなど
工夫をしていただけたらと思います。
あなたの大切な絵です。
絵を描いたら、その後のことも意識してみてくださいね。
(ホルベインさんの絵の具の耐光性は、4段階あります。マス目が多いほど堅牢です。)
その他のメーカーさんのパッケージの詳細情報
ゴールデン(GOLDEN)
23-C(Ⅰ-6-G)は、
23→色番 C→価格ランク(低A〜高C)
Ⅰ→耐光性(Ⅰ特に強い〜Ⅱ強い) 6→透明度(1最も不透明〜8最も透明)
G→光沢度(Gツヤあり/グロス Mツヤ消し/マット S半ツヤ/セミマット)
を表しています。
ターナー(U-35)
428-D(Ⅰ-O-S-S.I)は、
428-D(428は色番、Dは価格ランク(低A〜高D))
Ⅰ-O-S-S.I (Ⅰは耐光性(Ⅰ特に強い〜Ⅱ強い)、Oは透明性(T透明〜S半透明〜S半不透明〜O不透明)、
Sは光沢度(Gツヤ Mツヤ消し S半ツヤ)、S.Iは顔料の種類)
を表しています。
さてチューブのパッケージでチェックするポイントがわかりましたでしょうか?
ぜひあなたの手持ちの絵の具や、画材屋さんでチェックしてみてください。
ではまた