「毎日、忙しくて絵を描く余裕なんてない」
「絵を描きたいけれど、、時間ない。」
「私だって、時間に余裕があったら描くのに。」
「絵を描きたいって言いながら、全然描いてない、、。」
「絵を描くことを習慣にしたい。」
絵を描くということは、やらなきゃいけないことではありません。
すぐに始められて、すぐにやめられる。
暮らしの中で、仕事や家事の方が優先順位が高く、絵を描くことの優先順位は低くなります。
描かなくたって生きていける。
絵よりも、衣食住の方が大切。
それでも、絵を描きたいと思う気持ちがあります。
私も、生きるための仕事で精いっぱいの日々。
絵を描きたいと言いながら、描いていない自分がいました。
「絵は描かなきゃ上達しない。絵を人に見てもらって認めてもらいたい。自分がいいと思うもの、あなたも良いと言ってくれたら嬉しい。」
そう思って描きたいと言いつつ、描かない日々が続いていました。
変わりたい。絵を描き続ける自分になりたい
そんな自分が情けなくて、、
「変わりたい。絵を描き続ける自分になりたい。」と強く思いました。
そこで、絵を描く習慣をつけるために、どうしたらいいか、何か考えてみました。
今までの私は、仕事が休みの日は制作する。と決めていても、結局予定で埋まったり、
何もなくても用事を作って描かなかったりしてしまう。
「他に予定があるから描けない。」という描かない理由を作ってはのんびりしていました。
なので、「休日に一気に描こう」は今のところ上手くいっていないと仮定して、別の方法を探しました。
次に、「仕事から帰ってきて深夜ギリギリまで制作する。」を試しました。
実際にやってみると、
深夜の制作は心身が疲労している&夜の暗い雰囲気から、
制作していて、すごくネガティブな考えばかりが思い浮かびました。
「なんだか、どんどん気持ちが暗くなっていく。。。」
そもそも疲れ切っていて、描くどころじゃない日もありました。
心身の疲れも辛いですが、気持ちが暗くなってネガティブな思いに囚われてしまうことで、
絵を描くことが苦痛に感じたり、絵も暗くてネガティブなものになっていくことが辛かったです。
「夜の制作は向いてないのかな。」と、今のところは自分に合わないと仮定しました。
たった30分だけ
休日も夜も向いてない。とすると、、、残りは朝しかありません。
「朝に制作をする。」
これだと、まだ心身も元気なうちに描けるし、朝は明るいし、1日は長くなるし、良いかも、、と思いました。
「これなら絵を描く習慣づけができる。」と思いました。
そして早速、朝6時に起きてやってみました。
早朝の空気は澄んでいてとても気持ちよく、静かな部屋で、落ち着いて描くことができました。
「私は朝型だったんだなぁ。。朝の光が綺麗で嬉しい。これなら続けられそう。」と思いました。
「そういえば、前に英語を学びたくて、朝に本を読んで学んでいたことがあったなぁ」と、思い出しました。
朝は集中できて、英語も学びやすかった記憶を、すっかり忘れていました。
そして、「毎日小さな一歩を積み重ねるように描く。」というのが私の性格上あっているみたいでした。
それからは早起きをして、30分ほど制作をしようと思いました。
たった30分です。
正直これでは作品はあまり進まないけれど、
描くことのハードルをグッと下げて習慣にするため、30分の朝の制作に取り組みました。
一筆でも描けたらいいよ
早起きは苦ではないけれど、寝坊する日もありました。
「馬鹿だなぁ。なにやっているんだ私は!昨日の夜に早く寝ないからこうなるんだ。ダメだなあ。。」
と最初は落ち込むこともあったのですが、自分を責めてもしんどいので考え方を変えました。
たとえ寝坊したとしても、「そんなこともある。もういいよ。」と無闇に自分を責めない。
「一筆でも描けたらいいよ。それでいい。」と自分に言って、わずかだけ描きました。
日々描いている、描き続けているという習慣こそが、絵描きの自分を支えてくれると思って続けました。
SNSで出し始めて、一石二鳥に
朝起きて描くことにも慣れた頃、
その制作の様子をSNSで出し始めました。
毎朝同じ時間帯に朝の制作の成果をアップする。
発信するとともに、自分の記録にもなって一石二鳥になりました。
SNSで何を出したら良いのかわからなかったのですが、これなら1つは投稿できます。
また朝の制作は、最初は簡単に描ける絵ばかりだったのですが、
本格的な作品制作として取り組むようになっていきました。
起きる時間ももっと早くなり、朝の制作時間もその分長くなりました。
とはいえ、一枚描くのに1ヶ月ほどかかることがほとんどです。
「遅い。もっと早く描かないといけない。。」と焦ることが常ですが、
作品に向き合って、良い絵を描いて、自分も成長したいと思うと、
半端な絵は描けません。
手を抜いてしまったら、そこで成長が止まってしまって、絵にもそれが現れてしまったら、、
質が落ちてしまう。それは嫌だなぁと思いました。
なので制作スピードが遅くても、きちんと辛抱強く描くことにしました。
レンタルに出し始めて、、
そして朝の制作で完成した作品たちをレンタルに出すという活動に変わっていきます。
レンタル絵画は、たとえ審査に通って預けても、
実際にレンタルされなかったら意味がありません。
自分がいいと思っていても、お客様が気に入らなければレンタルしてもらえないシビアさがあります。
なので目標は、描いた絵がきちんとレンタルしていただけること。
だから、やっぱり手は抜けないし、魅力的な絵を描く!とモチベーションも上げて
毎朝コツコツと描いています。
おかげで作品数もレンタル数も上がりました。
レンタル会社さんから、毎朝描き続けていること、発信をしていること、
作家として頑張っていることを評価していただけるようになりました。
(レンタル会社さんの主催のアワードで賞も頂きました。)
たった1つのことを習慣にしただけ
「朝、早起きをして絵を描く。」
これを習慣にしただけで、作品も良くなり、レンタル数も上がり、情報発信もできて、作品を知ってもらえて、
作家として信じてもらえる。
早起きして良かったなぁと思います。
最初は絵を描き続ける自分になりたくて始めたことでしたし、
寝坊もたくさんしましたし、起きれない自分を責めもしました。
今日くらい休みたい。と思う時もありました。
早起きをしすぎて深夜に目が覚めた時もありました。(早く起きすぎると逆に非効率でした)
全く描く気が起きない、進まない、結局全部描き直し。。
などなど、いろんな失敗をしながらも、
「もういいよ。今からできることをやろう。一筆でも描こう。一歩でも進めよう」
「真面目なのはいいところだけど、もう少し肩の力を抜いて、ゆるく行こう。大丈夫」
「色々予定だってあるんだから。たとえ描けなくても、臨機応変にね。また明日ね。」
と自分を励まして朝の制作をし続けています。
私は、コツコツと朝に制作をするのが自分に合っていました。
では、あなたはどうでしょうか?
絵でもなんでも、何か習慣にしていることはありますか?
休日に一気に描くのが向いているかも知れませんし、
深夜の方が集中できるタイプかも知れません。
どんなやり方が向いているかは人それぞれですね。
そしてどんなやり方であっても共通しているのは、
「コツコツと続ける力は、偉大だ」
ということです。
誰でもできて、自分の世界をもっと良くしてくれる。本当に大事な力です。
あなたもこのコツコツと続ける力を、あなたに合った方法で、発揮してみてください。