こんにちは 画家のサンです。
水の中は別世界という感じがして、神秘的ですね。
「水中の絵を描いてみたいけど、どうやって描くんだろう?」
「海の中を描いてみたい。」
「光が差し込む水中は美しくていいな。描きたいな。」
と思いますね。
そこで今回は、「光が差し込む水中の描き方(マンタ)」をご紹介します。
水中から見上げたアングルになっていて、水面から光が差し込んでいます。
そしてマンタがゆったりと泳いでいるという絵です。
グラデーションを描くことと、光を描くことで
水中らしい背景が描けます。
初心者の方にも描けますので、
ぜひ最後まで読んで、
動画も活用して
真似して描いてみてください。
それでは実際に描いてみましょう。
光が差し込む水中の描き方(マンタ)
使う絵の具
チタニウムホワイト
フタログリーン
フタロブルー
ウルトラマリンブルー
バットオレンジ(またはカドミウムオレンジ)
カドミウムイエローミディアム
手持ちの絵の具がある方は、似た色を使ってください。
使えるかわからないなと思う方は、ぜひメールで絵の具を見せてくださったらお返事します。
1 背景のグラデーションを描く
画面を少し水で濡らしておきます。
このグラデーションは、上が明るくて、下が青く
なるものを描きます。
使う絵の具は
チタニウムホワイト、フタログリーン、フタロブルーを混ぜた
明るいブルーググリーンです。
上の部分を塗ります。
この時、少しカーブさせて遠近をつけます。
次に、
フタロブルーとウルトラマリンブルーを混ぜた濃いブルーで、
下の深い海を描きます。
この二つの色の間を埋めるようにグラデーションを描きます。
下の方は、フタロブルー、ウルトラマリンブルー、チタニウムホワイトを
混ぜた色で、
明るい上の方は、フタロブルー、フタログリーン、チタニウムホワイトを
使った色で描きます。
グラデーションを描くときは、一気に描かずに少しずつ重ねて描くと
焦らず落ち着いて描くことができます。
何度も塗り重ねて、描いてみてください。
2 水面の光を描く
グラデーションが描けたら、上の部分に水面の光を描いていきます。
使う色は、チタニウムホワイト、フタログリーン、フタロブルーです。
白っぽいブルーグリーンの色になります。
一番上だけ広く浅く面で塗り、その下は、短い線を描くように水面を作っていきます。
全体のシルエットはカーブする形にして、遠近を表現します。
3 差し込む光を描く
同じ絵の具(チタニウムホワイト、フタログリーン、フタロブルー)で
少し水を多めにし、筆につける絵の具の量は少なめにします。
そして上から下に向かって線を描きます。掠れたような筆跡で描いてください。
線は、放射状にしてカーブの形にあわせて描いていきます。
差し込む光は薄めに描くのがコツです。
次に、差し込む光をより強調します。
チタニウムホワイトに少しフタログリーンを混ぜた白で、
水面の光を所々強めます。
特に一番上が明るくなるので、上の面に多めに入れます。
これで背景の水中が描けました。
4 生き物(マンタ)を描く
次にマンタを描いていきます。
まずは直書きで下絵を描いていきます。
マンタの形は菱形になっているのが特徴です。
形が描けたら、明暗を描いていきます。
色は、上から光が来ているので(逆光)、お腹の面は暗くなります。
また、マンタのシルエットの上部に
ハイライトができます。
5 全体を見て仕上げる、完成
全体を見渡して、
気になるところを描き足したら、
完成です。
お疲れ様でした。
アレンジも色々できる描き方
光が差し込む水中の描き方、いかがでしたでしょうか。
グラデーションを描くことと、光を描くことを分けるので
落ち着いて描いていただけます。
何度も動画を見返して、真似してみてください。
また、鯨や亀などの生き物に変えてアレンジもできますので
オリジナルの水中の風景を描いてみてください。
もし何かわからないことがありましたら、
気軽にメールにて相談してください。
お返事しますね。
それでは、また次回のレッスンでお会いしましょう